犬のための腎臓ケア方法まとめ
我が家のもふもふ息子すばる(もうすぐ5歳)は昨年の血液検査からSDMA値が少し基準より高く、腎機能が心配です。
腎臓の機能は一回失われたら回復は見込めません。
かかりつけの獣医さんには現状維持と言われても、(もちろん信頼している獣医さんなのですが)なにか自分なりにできる対策を!と、
とにかくネットやら犬友やらなんやかんやから色々な情報を拾ってきたものをまとめてみました。
民間療法のようなものもあり、必ずしも効果があるとは言えない物も掲載しておりますのでご注意ください。
目次
- 目次
- リンの制限
- 野菜は茹でよう!
- カルシウムを摂ろう!
- 基本だけど塩分は控えて!
- たんぱく質に注意
- アミノ酸スコアが高く、リンの少ない食品
- リンゴがおすすめ
- オメガ-3脂肪酸を意識して摂る
- しそ油(えごま油)がおすすめ!
- 竹炭がおすすめ
- お腹を温めてマッサージ
リンの制限
腎臓の負担を減らすために、リンの制限はとても大切です。
おおざっぱに解説すると…
リンとカルシウムは体内でくっつきます。
体内のリンが増えると、体内のカルシウム(歯とか骨)を溶かして腎臓での再吸収を促進させてしまい、腎臓の負担が増えます。
それだけでなく、骨や歯を溶かすので骨が弱くなったり、尿石の原因にもなってしまいますので、リンの摂りすぎに注意しましょう。
野菜は茹でよう!
リンは水に溶け出す性質があるので、切り口を大きくして水にさらしたり、茹でこぼしたりしてから与えるのがおすすめです。
カルシウムを摂ろう!
カルシウムは体内でリンを吸着し、排出してくれる効果があります。
牛乳はそれ自体がリンを含むため、牛乳よりも卵殻のカルシウムがおすすめです。
卵殻のカルシウムはリンの含有量は低いのに、リンの吸着率は高いそうです。これはいい!
ミルサーがあれば普段使っている卵の殻からパウダーも作れますので、日常的に卵を使う方はぜひお試しください。
卵殻パウダーの作り方はこちらのページが参考になります。
基本だけど塩分は控えて!
チーズはリコッタチーズやカッテージチーズなら与えてもOKです。
自宅で手作りも簡単にできますよ。
アミノ酸スコアが高いので良いですが、リンが多めなのでご褒美的に時々あげるスペシャルおやつとして、量は少なめに調整してあげるか、卵殻パウダーを与える等してカルシウムも摂るようにしてあげてくださいね。
たんぱく質に注意
かわいい愛犬のために、高タンパクで低カロリーな食事を意識している飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ですが、腎臓はたんぱく質から出る老廃物をろ過する役目があるため、過度にたんぱく質を取りすぎる事は腎臓に負担がかかってしまいます。
逆にたんぱく質を取らなすぎても、体内のたんぱく質を分解して余計に腎臓に負担をかける事になってしまいます。
お肉たっぷりのごはんなどは避け、必須アミノ酸を含んだ良質なたんぱく質を適度な量で摂るのが大事です。
アミノ酸スコアが高く、リンの少ない食品
アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸の含有率を評価した数値です。
おおざっぱに言うと、アミノ酸スコアが高いのが良質なたんぱく質です。
ただし、たんぱく質とリンの含有率は比例する事が多いので、アミノ酸スコアが高い食品にはリンも多く含まれます。。
そんな中で、できるだけアミノ酸スコアが高くリンの少ない食品をまとめてみました。
リン含有量は100gあたりの値です。
卵白…アミノ酸スコア100 / リン11mg
卵黄はリンが多い(リン570mg)ので注意。
和牛ばら肉…アミノ酸スコア100 / リン87mg
ちなみに輸入肉だとリン130mg
(なぜか全体的に輸入牛より和牛の方がリン含有量が低かったです。)
鶏ひき肉…アミノ酸スコア100 / リン90mg
ラム肉(マトン)…アミノ酸スコア100 / リン
140mg
ぶり(魚)…アミノ酸スコア100 / リン130mg
カッテージチーズ…アミノ酸スコア100 / リン130mg
豆腐…アミノ酸スコア100 / リン81mg
おから…アミノ酸スコア91 / リン65mg
アミノ酸含有量データが見つけられず、アミノ酸スコアを計算できなかったのですが、豚足や鳥軟骨もリン含有量が低めのようです。
豚足…リン32mg
鳥軟骨…リン78g
リンゴがおすすめ
1.りんごに含まれるペクチンは、腸に届くと腸の中に溜まりがちな不純物を体外に排出する手助けをし、腸内の調子を整えます。
2.ペクチンには乳酸菌の繁殖を促して善玉菌を増やし悪玉菌を排除する働きもあり、免疫力UPにも繋がります。
3.りんごの皮に豊富に含まれているポリフェノールには抗酸化作用があり、活性酸素による体へのダメージを防ぎ老化防止につながります。
また、筋肉を増強し脂肪を減少する働きがあるそうです。
4.リンゴに含まれるカリウムには余分な塩分を体外に排出する働きや利尿効果があり、腎臓病の症状の軽減に効果を発揮するそうです。
5.老犬や病気になった犬は通常よりも多くのビタミンCを必要としますが、りんごにはビタミンCを始めビタミンE、B1、B6などがバランスよく含まれているようです。
6.リンゴ酸とクエン酸には、体にたまった乳酸を取り除いて疲労回復をサポートする効果があるとのこと。
オメガ-3脂肪酸を意識して摂る
しそ油(えごま油)、亜麻仁油、魚油に多く含まれるオメガ3脂肪酸には、抗炎症作用があり、腎臓へ流れる血液量を増やしてくれる作用があるので、腎臓の働きをサポートしてくれます。
しそ油(えごま油)がおすすめ!
しそ油にはオメガ3脂肪酸である「α-リノレン酸」が多く含まれます。
「α-リノレン酸」は必要に応じからだの中で「EPA、DHA」に作り変えられるそうです。
うちではこちら↓の小包装タイプを使用しています。低温圧搾法だしいつでもフレッシュ!おすすめです。
簡単に解説すると
EPAは血管の中の老廃物を取り去ったり、血管のなかを流れる血液を固まらせにくくするため、血管の健康維持、心臓の負担を軽くします。
DHAは脳を活性化し老化を防ぐ効果、視力の低下を防ぐ効果があります。
※ 注意!オメガ3脂肪酸はとても酸化しやすいので加熱や作り置きに入れたりはせずに、ごはんを与えるタイミングでティースプーン1/2〜1杯程度をトッピングしてあげるのがおすすめです。
買うときにはコールドプレス製法(低温圧搾法)のものを選びましょう。
竹炭がおすすめ
犬の腎臓ケア向けサプリメントに竹炭が入った物がいくつかあります。
代表的なのはネフガードという商品ですが、竹炭には体内の有害な物質を吸着し除去する効果があり、腎臓の負担を減らせるそうです。
竹炭入りのサプリメント等をフードに混ぜてあげるのも良さそうですね。
私は人間の食品用の竹炭パウダーを購入してみました。
いつも食べているフードに振りかける事もできるし、おからクッキー等自宅でオヤツを作る時に混ぜて、すばくん好みの竹炭オヤツを作る事もできるからです。
市販されている竹炭サプリメントも酵素や乳酸菌等色々な成分が入っていて良さそうなので、少しずつ試してみたいと思います。
お腹を温めてマッサージ
お散歩でたまに会うボーダーの飼い主さんに聞いた話。
そこのボーダーの子は今11歳、9歳の時に腎臓を悪くしたそうで、寒い時期には腹巻きをして温めて寝るようにすると、少し調子が良さそうだと言っていました。
このことについて少し調べてみましたが、湯たんぽや温タオルなどで背中を温める事で、血行を促進し腎臓の働きを助ける効果があるようです。
グリーンドッグのサイトに詳しく記載があるので、良かったら参考にご覧ください。
長々とお付き合いくださりありがとうございました!
同じように愛犬の腎臓ケアでお悩みの方の参考になれば嬉しいです。
それではまた〜
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